運営法人理事


今、様々な分野で、“エコ”が叫ばれております。地球環境を護る ことと共に、急増しつつある地球上の全人口を養うための生活資源からムダを省くことが、人類の平穏な暮らしを続けていくことに不可欠であることが、強く意識されるようになってきたからに外なりません。

これを書道分野に ついて見るとき、我々は、膨大な量の書道用紙が消費され、これがそのまま廃棄されている現状に思い当たりました。

学校教育の現場で、習字の時間に消費され る半紙は、年間、全国でどのくらいになるのでしょうか。また、全国に無数ある書道展への出品のため、各書家は一作のために、百枚の紙を消費する、とも言われています。その生産量と輸入量の総計から、年間の消費総量をある程度推計することも可能でしょうが、兎に角、その何分の一でも集め再生することができないか、と考えました。

幸い、数年に亘る 再生パルプ工場および製紙工場のご尽力による実験の結果、書道反古紙からの脱墨には秀れた成果を収め、再生紙の生産には、充分自信をもてるに至りました。 かくて、我々は平成23年2月、一般社団法人エコ再生紙振興会を立ち上げた次第です。あとは、書道反古紙を如何に効率的に、かつ経費を低廉におさえつつ回 収するか、また、半紙、書道用紙その他の反古紙再生商品を、如何に購入・ご利用いただけるか、と云う点にかかっております。

 

我々は、この事業 が、事業として最低限回転していかなくては成り立たないのは申すまでもありませんが、あくまで、反古紙再生による地球上のエコ問題の一環としての観点を最 優先に重視し、また学校教育では、僭越ながら、次代を担う子供たちが、環境問題について体験的学習をしてくれることにも繋がってくれれば、と希望している次第であります。

 

何とぞ、我々の微意ご理解の上、ご協力賜りたく、ここにお願い申し上げます。

 

                理事長 松丸道雄

東京大学名誉教授


 

戦後の書壇は、各部門ともに発展の一途を歩んできました。

先達の並々ならぬご尽力には敬意を顕すところでありますが、日本そのものの成長が、それを助長したという現実も私たちは見つめなければなりません。ならば、これからの書道はどのように「今」と向き合わなければならないのか、一つの答えが「書道反古紙の克服」に至りました。 神奈川から沸き起こったこの活動を喜びつつ、更に筆を持つ子供と大人の一つの輪によって「絆」が育まれることを願ってやみません。

皆様のご協力をお願い致します。

                                   

                                                 理事 船本芳雲

財団法人毎日書道会 理事

 新しい学習指導要領におきましても“毛筆”による書写・書道の学習は、小学校(第三学年より)と中学校は国語科として、高等学校は芸術科書道に位置付けられ、平成23年4月より教育基本法の改正を踏まえた新しい教育課程がスタートしました。

 当会の「書道反古紙再生プロジェクト」は、学校教育や書道塾などで学ぶ児童・生徒の皆さんが使用した反古紙を再生紙としてお届けするという環境教育の一環としても推進している地球にやさしい事業です。

どうぞ関係各位のご協力を是非ともお願い致します。

 

 

 

理事 長野秀章(竹軒)

前文部科学省 教科調査官