書道紙リサイクルプロジェクト


【当プロジェクトの目的』

 

使用済みの書道紙が廃棄しかされない現状を克服する為に、これを再生して書道業界を含めた社会に還元して有効活用することを第一の目的にしています。
その活動を通して時代を担う子供たちへの環境問題に対する理解を深める資ともなればと考えています 

―進化する環境社会に適応した書道文化を形成するために―

【活動概要】

≪学校機関での書道紙リサイクルPT≫

 

このプロジェクトによって生まれる再生紙は『未来箋』(みらいせん)として商品化され、需要が高まっています。「子供たちの手から、そして子供たちの手 へ…」のコンセプトは、学校での環境教育の生きた教材として喜ばれており、書写の授業が前年度より増えたとの嬉しいお話も聞いています。
 また、神奈川県大井町では、その再生紙の筆書き名刺を町長・教育長以下幹部の方々が常時使用して下さり、子供たちの活動をリユースで支え、「書道の力と絆」を再認識して下さっています。

 

≪書道業界での取り組み≫

 

現在、競書誌を発行している7団体では、月例課題の審査後の清書作品を当会と提携し、定期回収しています。団体本部から会員への発信により、再生紙『未来箋』は普及が図られています。
平成28年度には、5団体の参画が進められており、「使用済みの書道紙はリサイクルする」という新しい常識がこの時代に創生しようとしています。 

≪エコ再生紙振興会/企業・使命感≫

本プロジェクトは、およそ近代書道史100年において未だ誰も成し得なかった”書き損じ紙” 所謂、反古紙(ほごし)リサイクル化を試み、指定パルプ工場、製紙工場の繰り返し実用試験を繰り返し、ようやくリサイクル化に成功、ここに事業化するに至りました。現在では、全国の小・中・高校に、各書道教室、書塾等の事業者様より「ほご紙」の回収にご協力を頂きながら年間10t 以上を集積・リサイクル化しております。 

この「ほご紙」と一般家庭から出る古紙を合わせ精製、独自の技術で「脱墨」されたパルプは製紙工場で再生され「未来箋」に生まれ変わります。

 

未来箋は 小学校の国語科書写の時間にて活用されて行く事を大きな目的としております。 書写時間にあてられるべく年間指導要領34時間の特別授業における未来箋の活用は、書くだけでなく、書道教育に欠かせないアイテムであるとの位置づけに使命感をも湧き立たたせ取り組んで来ている所存です。

私ども「エコ再生紙振興会」は古紙回収の業者ではありません。書道分野における一つの書道学識機関として構成された組織であり非営利の団体であります。ゆえに今後の日本文化の書道を鑑みる時、本事業は、次世代の子ども達へ遺していきたい、次に繋げていく崇高な使命ある事業であると確信いたします。

 

4年後には東京オリンピックが開催されます。その時、日本文化の象徴としてあらゆる伝統文化より ”おもてなし” の文化として書道は大きく取り上げられることでしょう。

 その時こそ、日本が世界に誇る伝統文化の紹介とともに、一つにエコロジーとして、CO2削減に大きく寄与し地球環境にも優しいこの未来箋を今こそアピールして参ろうではありませんか。

 

 

最後に、書道紙のリサイクルにかかる経費の原資は、再生紙『未来箋』の普及 つまり、できるだけ多くの方々に購入していただくことにかかっています。

どうか当プロジェクトの趣旨にご理解下さいまして、ご協力下さいます様よろしくお願い申し上げます。  

 


       一般社団法人エコ再生紙振興会 

           *未来箋は登録商標です。