書道のSDGsをめざして    今から未来へできることを・・・

 わたしたちの活動は、書道教室に通う一人の小さな女の子の小さな疑問の言葉からはじまりました。

 

「先生、練習した紙もったいなくて捨てられないの。どうすればいい?」

 

字がうまくなるために一生懸命練習した半紙には、気持ちの入った特別な思いがあったのかもしれません。

「捨てていいんだよ。」と言えなかった先生・・・・・。

 

 そこから約2年、せめてゴミにさせない手段を探り、そして試行錯誤を繰り返しながら、集める方法、運ぶ人、原料にしてくれる人、その原料を使って書道半紙を作ってくれる人、それを売ってくれる人を一つの輪に紡ぐことができたのです。

 

 そして、私たちは平成23年2月に一般社団法人エコ再生紙振興会を設立し、現在に至ります。書道に関わる人々が集い、未来に引き継ぐための書道の在り方も考えながら、ささやかながら実直に活動を普及していきたいと思っています。

 

 今、SDGsの声高まり、あらためて私たちの活動が間違っていなかった事を確信しています。そして勇気づけられています。

 未来を担う子供たちへの思いを込め、再生された書道用紙は『未来箋』(みらいせん)と名付けました。

 

 

 

                              

 

 

 

 

 

 

 

 

 

半年間、子供たちが丁寧に集めてくれた書道紙のお引き渡しの様子。誇らしげな先生の笑顔に疲れも吹き飛びます。
半年間、子供たちが丁寧に集めてくれた書道紙のお引き渡しの様子。誇らしげな先生の笑顔に疲れも吹き飛びます。

SDGs17の目標

 

子供たちが集めてくれた書道紙を大切に取り扱ってくださる㈱國光スタッフ様
子供たちが集めてくれた書道紙を大切に取り扱ってくださる㈱國光スタッフ様

当会の活動との共通項

4.質の高い教 育をみんなに

すべての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する。

 

4-7

2030年までに、持続可能な開発のための教育及び持続可能なライフスタイル、人権、男女の平等、平和及び非暴力的文化の推進、グローバル・シチズンシップ、文化多様性と文化の持続可能な開発への貢献の理解の教育を通して、全ての学習者が、持続可能な開発を促進するために必要な知識及び技能を習得できるようにする。

 

 

11.住み続けられるまちづくりを

都市と人間の居住地を包摂的、安全、強靭かつ持続可能にする      

 

11-6

2030年までに、大気の質及び一般並びにその他の廃棄物の管理に特別な注意を払うことによるものを含め、都市の一人当たりの環境上の悪影響を軽減する。

 

12.つくる責任 つかう責任

持続可能な消費と生産のパターンを確保する

 

12-2

2030年までに天然資源の持続可能な管理及び効率的な利用を達成する。

 

12-4

2020年までに、合意された国際的な枠組みに従い、製品ライフサイクルを通じ、環境上適正な化学物質や全ての廃棄物の管理を実現し、人の健康や環境への悪影響を最小化するため、化学物質や廃棄物の大気、水、土壌への放出を大幅に削減する。

 

12-5

2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する。

 

 

 

出前授業の一つ「書道家が使う道具に触れてみよう」がコンセプトの移動美術館の様子。子供たちの生き生きした姿、書道に興味をもってもらう努力を惜しまずに、書道教育の補助的事業も目指します。
出前授業の一つ「書道家が使う道具に触れてみよう」がコンセプトの移動美術館の様子。子供たちの生き生きした姿、書道に興味をもってもらう努力を惜しまずに、書道教育の補助的事業も目指します。

共創を実現した神奈川県県西地区と熱海市

書道紙リサイクルプロジェクト

【実施している自治体】

※令和3年度、小田原市全小学校に

『未来箋』半紙を納品いたしました。

・熱海市(全小学校)

・南足柄市(全小学校)

・大井町(全小中学校)

・開成町(全小学校)

・山北町(全小中学校)

・松田町(全小中学校)

・中井町(全小学校)

・箱根町(全小中学校

・真鶴町(全小学校)

・湯河原町(全小学校)

上記自治体の小中学校では、『未来箋』納品の際に校内の使用済み書道紙すべてを回収して次年度納品用に再生化しています。

つまり、書道紙ごみゼロを達成し、各自治体に貢献させていただいています。

 

※自治体単位以外では、任意で当プロジェクトに参加している教育機関は北海道から九州の全国にわたり、総数150校以上になります。